フリーランス美容師の収入は?メリット、デメリットを現役フリーランス美容師が解説

働き方の多様化が注目される昨今。

美容界にも、フリーランス美容師と呼ばれるスタイルが増えはじめています。ですがフリーランスゆえ、「収入が安定しないのでは?」「会社員の方が安パイでは?」との不安要素も拭えません。

では、フリーランス美容師の収入は、実際のところどうなのでしょうか?

目次

フリーランス美容師とは?

今までの美容師は、会社員として美容室に勤めるスタイルでしたが、フリーランス美容師とは、会社に所属せず個人事業主として仕事をする美容師のことです。

フリーランス美容師の働き方は「業務委託」と「面貸し」に分かれます。

フリーランス美容師は「面貸し」と「業務委託」にわかれる

「業務委託」とは、美容室が集客したお客様の、髪を切ること(業務)を専門に依頼して託す(委託)ことです。主に、売上に対する報酬を受け取る形です。分業されるため、髪を切ること以外の制約が少ないことがメリットです。

「面貸し」とは、美容室(シェアサロン)から自分が集客したお客様の髪を切る場所(セット面)を借りることです。主に、売上に対するロイヤリティ(地代や光熱費諸々の代金)を差し引かれた額が報酬になります。

お客様は自分で集客し、管理することになるので、既に自分の顧客が多くいる美容師に有効です。

フリーランスと開業は何が違う? フリーランスは新しい形の独立の形、お店を持たない開業

美容界には、「開業」することが「一人前の証明」のようにありました。多くの美容師が「いずれは開業」と、自分の城を構えることを目標にして働いていました。

そのため10年程前から、「小さくても自分のお店を!」と1〜3人ほどの少人数での開業が増え、小さなテナントに美容室が入っている姿も多く見られるようになりました。

ですが美容室は利便性が最重要のため、駅近や人気の地域など、家賃が高いテナントを選ぶ必要があることもネック。少人数での運営は1日にこなせる来客数に限りがあるため、売上も頭打ちであることから、顧客を獲得している美容師でないと、ハードルが高いのが現実です。

そんな中、ここ数年で第3の選択肢として台頭してきたのが、フリーランス美容師です。「面貸し」はスペースを借りることで、また「業務委託」は依頼された業務を受け持つことで、報酬を得られます。それは、お店を持たずして「独立、開業」できる、新しい形の「開業」だといえます。

フリーランス美容師になるメリット

フリーランス美容師になると、様々な利点が生まれます。会社員の頃より「お給料」が増え、「自由な時間」が増え、より良い「人間関係」を作りやすくなります。

初期費用は低リスク、ただし材料費と契約費次第

基本的な費用は、「ロイヤリティ(契約費)」です。そのため美容室の「開業」による莫大な初期投資とは無縁です。

ですが、材料によって「材料費」がかさむこともあります。特に、営業で最低限必要な薬剤やドライヤーなどの器材を自分で用意する場合、初期費用がかかるので、金銭面の管理には注意が必要です。

働いた分の報酬、働くほど収入になる

基本的には「売上ー(ロイヤリティ+材料費)」が、フリーランスの報酬になります。沢山お客様を担当するほど、会社員の「基本給+歩合給」の給料を上回りやすいので、働くほど収入アップを見込めます。

校則時間から解放される、自分次第の休みも取れる

フリーランス美容師は「髪を切る業務」を任されています。それ以外の時間を縛られることはありません。そのため営業時間には拘束されず、担当するお客様がいなければ、お店に駐在する必要もなく、自由な時間になります。

そのため会社員の時の拘束時間には縛られず、休みの申請も比較的自由に設定できます。会社員の美容師は、忙しい土日は休めないことが当たり前でしたが、休みにすることも可能です。

副業、家事、育児、介護、ライフスタイルに沿った仕事ができる

拘束時間に縛られないため、仕事の配分を自分次第でコントロールできます。

そのため副業、家事、育児、介護など、ライフスタイルに見合った働き方をすることができます。

雇い主と雇われる美容師はフラットな関係性

雇い主である美容室とフリーランス美容師は契約の元に委託し、委託されるビジネスパートナーです。

会社員時代の上下関係とは異なります。上司に理不尽に虐げられることもなく、部下を指導する義務もありません。

仕事が分業されることで、利害が一致していれば、お互いにとってwin-winな関係になります。

顧客にかける時間も自分次第。より深い関係性が築ける

美容師の髪を切る業務は、時間の制約もありました。時間に追われ、「カットは○○分で終わらせないと、次の予約に間に合わない」そのような時間のコントロールも、自分で設定できます。「本当はもっと時間をかけて丁寧にやりたい」「このお客様にはしっかり対応したい」といった融通を効かせることも可能です。

フリーランス美容師のデメリット

当然、フリーランス美容師にはデメリットもあります。個人事業主は全てを自分で「管理、申請」する上、「安定した収入」を得にくくなります。

確定申告、年金の管理が必要 国民健康保険や税金の支払いも自分でやる

個人事業主になると、会社員の間は会社が管理していた「年金」「国民皆保険」「確定申告(会社員の場合は年末調整)」を自分で管理することになります。

そのため、離職するときに脱退、退会の手続きをした「年金」「国民皆保険」に加入の手続きをし直す必要があり、また年度末には「確定申告」を申請することが義務付けられています。

報酬が安定しない、給料制でないため閑散期と繁忙期の差が大きい

基本給がなく、月の売上に対する報酬は不安定になります。閑散期と繁忙期の差も、今までより大きくなりやすいでしょう。

そのためあまりに自転車操業だと、首が回らなくなることもあり得ます。

フリーランス美容師の月収・年収は働き方次第。で高収入も見込めるを得るためにはどうする?

フリーランスは働き方も自分次第です。横着することも自由ですが、高収入を得るためには、具体的にどうすればいいのでしょうか?

働く時間は問われない、労働基準法と個人事業主

個人事業主は労働基準法の労働制限に縛られません。つまり何時間働いても違反ではないので「もっと時間を割いて、たくさん働きたい」方には、有効な稼ぐ手段になります。

効率をあげて多くのお客さんの相手をする

技術に自信のある方は、作業効率を上げることで飛躍的に売上アップを狙うことができます。「1時間(60分)のカットを2人=2時間」よりも、「40分のカットを3人=2時間」の方が売上は上がります。仕事のクオリティーとの配分を、正しく設定しましょう。

自分の「美容師=商品」としての値段と、価値を正しく設定する、薄利多売しない

お客様との距離が近い小売業や飲食業、そしてサービス業は「薄利多売」してしまいがちです。

なぜなら安く売る方が、自分が「いい人」に見えるからです。ですが、美容師にとって「商品」は「自分」です。

「早い!安い!上手い!」、例えば“牛丼”は魅力的な「商品」ですが、売上げるためにはその分沢山「商品」を売らなければなりません。そして美容師の場合、個人では“牛丼”のように数を沢山用意できません。身体は一つ、腕は二本しかありません。いくら体力に自信があっても、これでは日銭を稼ぐ程度にしかなりません。

安いお店には沢山お客様が来る。これは当たり前の行動原理ですが、自分を謙遜して「安売り」すればするほど、自分の「技術」の価値を下げてしまいます。

お客様は「お気に入りのステキな美容師さん」には、適正価格だと感じれば繰り返し購入します。「美容師=商品」の価値を正しく設定して、お客様とのwin-winな関係を築きましょう。

フリーランスにはこんな美容師がやるべきにオススメ

私自身も、昨年末からフリーランス美容師として働いています。そんな実体験から、こんな美容師さんにはフリーランスをオススメします。

ライフスタイルを変えたい美容師、副業、家事、育児、介護

例えば「趣味」「副業」「育児」「介護」など、仕事以外に時間を割きたい事がある方、またライフスタイルを見直したい方に有効です。

私自身もライターの仕事を頂くようになって、「副業」との両立を図るためにフリーランスになりました。時間の有効活用が出来るようになり、どちらの効率も飛躍的にアップしています。

既に顧客がついている美容師

既に顧客を抱えている美容師にとって、会社員での「基本給+歩合」よりも、フリーランスで受け取る「報酬」が上回ることが往々にしてあります。同じ仕事量でも「手取り」が増えやすいので、今の収入が頭打ちになっている方は、視野に入れた方がいいかもしれません。

自ら一人で営業・集客ができる美容師

フリーランス美容師の働き方は、アシスタントに頼らず自分一人で仕事をすることになります。仮にアシスタントを必要とする場合、自分が雇うことになるので、人件費を考慮しなくてはなりません。

また面貸しの場合、集客も自分の力でする必要があります。SNSやお客様からの紹介など、売上をアップできる取り組みが必要になります。

新しい技術や情報を自分で得ることができる美容師

フリーランス美容師は、商材の仲介業者(ディーラー)との接点が薄くなりやすいです。最新の技術や薬剤の知識は、自分から獲得しに行かないと得られない部分があります。

そのため、新しいものを取り入れる姿勢は重要になります。

新しい働き方に挑戦してみよう

私自身、10年以上も会社員として働いてきましたが、自分が本当にやりたいワークバランスに近づけるために、フリーランス美容師を選択しました。新しいチャレンジをローリスクで取り組めるのが、フリーランスの働き方です。ぜひ選択肢の一つに、取り入れてみてはいかかでしょうか?

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