独立した美容師がサロンを開業すべき場所

2022.04.19

美容師として独立したいと考える時に、どのあたりに物件を借りるかという問題が発生します。お店のコンセプトに沿った場所や、アクセスの良いところに物件を借りることが大切です。場所によって、集客できる・できないが決まるといっても過言ではありません。そこで今回は、独立して開業したいと考えている美容師に向け、物件選びのコツを紹介します。それぞれのエリアの特徴も一緒に考えてみましょう。

 

現在のサロン付近をチェック

1番多い場所は、「現在働いているサロンの周辺」で物件を借りることです。自分の顧客が通いやすい場所と考えると、今のサロンから近い場所になります。長く勤めていれば、その町についてある程度の知識もあり、見込み客の計算もできます。ターゲットの行動予測が立てやすくなるので、失敗しづらい場所でもあります。また日本政策金融公庫の融資担当にも好まれるので、融資を受けやすくなります。

中心都市の駅周辺をチェック

東京であれば、中心都市の新宿・渋谷・池袋・銀座などの人が多く集まる駅周辺で物件を借りる美容師もいます。ただ、デメリットとしては競合の美容室が多く競争率が激しくなりがちなのと、賃料が高くなる事が懸念点です。ですが、人気店になればアクセスの良さからリピーター獲得へと繋がることがメリットとなるでしょう。

 

成功する独立美容師が出店する場所選び3つのコツ

どこにテナントを借りるかは、ターゲットやお店のコンセプトに沿って考えるのが分かりやすいです。お店へのアクセスの良さや、競合の美容室の有無などをもとに最適な場所を考えてみましょう。

 

ターゲットにしたい客層を洗い出す

ターゲットにしたい客層が20代〜30代の若い会社員なのか、ファミリー層なのかによって出店する場所が変えるのがポイントです。

お店までのアクセス方法を確認する

アクセス方法もターゲットの客層によって変わります。若い人をターゲットにするなら駅近でアクセスの良いところに、ファミリー層をターゲットにするなら住宅街の静かなところに出店を検討するのがおすすめです。アクセスが悪くてもリピーターが多く、繁盛している美容室もあります。わざわざそこに行きたくなる空間や雰囲気づくりも、技術力と同じくらい大切な要素の一つになっています。

周囲の競合店や地域の情報を調査する

どちらに出店するにしても、競合調査をすることは必要不可欠です。実際に美容室を訪れてみるとリアルな雰囲気が分かるので参考になるでしょう。周りに競合店がないことがいいとは限りません、競合店が多い場所に、それぞれの美容室の付加価値が隠れていることが多いです。

 

店舗を借りる前に知っておけ!物件取得費の項目内訳4つ

物件を借りて美容師として独立する場合、初期費用にあたるのが物件取得費です。契約の段階で支払わなければなりません。ここでは物件取得費の一般的な内訳を紹介します。

 

保証金

保証金は敷金のことで、賃貸借契約時に借主から貸主に支払うお金のことです。家賃の2か月〜12か月分と様々です。保証金の一部は補修費等の費用として差し引かれることがあり、この分は手元に戻ってきません。美容室は内装工事を行うため、あえて保証金をあげている物件もあります。物件の契約費の中で最も割合を占めている項目が保証金です。

初回家賃

物件を契約した日から家賃が発生します。美容室の内装・外装工事のスケジュールを早めに立てて、できるだけ早くオープンできるよう準備をしていくことが必要になります。

仲介手数料

テナントの紹介や契約の手続きの対価として、不動産会社に支払うお金のことをいいます。家賃1か月分の支払いが基本です。まれに仲介手数料ゼロや半額といった物件もありますが、不動産会社が所有するテナントのケースなどはこれです。

家賃保証会社への支払い

借主に家賃滞納があった場合に、家賃を立て替えて支払うのが家賃保証会社です。費用は会社によって異なりますが、家賃の60%〜80%の金額になっているところがほとんどです。

 

まとめ

美容師として独立するときの場所選びについてポイントや、実際にどのような場所に出店しているのかなどを紹介しました。開業費の中でも、物件取得費はお金がかかる項目の一つです。どの項目にいくらかかるのか事前に把握しておくだけで、スムーズに開業に向け準備を進めることができますね。お店のターゲットやコンセプトに合う場所で物件を借りることも大切です。独立に向けた準備の参考にしてみてください。

 

監修者:珠実

日本最大級のシェアサロン GO TODAY SHAiRE SALON 取締役であり、現役美容師でもある。 サロンワークのほかにもセミナー講師、人材育成など幅広く活動。

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この記事を書いた人

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