フリーランス美容師の料金設定、適正はいくら?カットの値段はどうする?その掟とは?

このコロナ禍によって、個人事業主に切り替えるビジネスマンは増加傾向にあります。美容界も例外ではなく、美容室や会社に所属しない形で働くフリーランス美容師は増加中です。

自由度が高いことがメリットですが、その料金設定はどうなっているのでしょうか?

フリーランス美容師は料金設定も自由?

自由な働き方として、近年広がっているフリーランス美容師。

その働き方は2種類、「面貸し」と「業務委託」と呼ばれています。それぞれの働き方によって、料金設定は変化するのでしょうか?

値段の設定は面貸しの場合は可能!

「面貸し」とは、美容室(シェアサロン)から自分が集客したお客様の髪を切る場所(セット面)を借りることです。主に、売上に対するロイヤリティ(地代や光熱費諸々の代金)を差し引かれた額が報酬になります。

「面貸し」の場合、自分で集客するため、自分が設定した料金を用いることができます。

業務委託で働く場合は、お店の値段に合わせる。

「業務委託」とは、美容室が集客したお客様の、髪を切ること(業務)を専門に依頼して託す(委託)ことです。主に、売上に対する報酬を受け取る形です。

「業務委託」の場合、集客は美容室がするため、美容室が設定した値段を用います。

では、ここからは値段設定が可能な面貸し

面貸し美容師のカットの適正料金はいくら?

いざカット料金を決めたくても、どれぐらいが基準なのかは分かりにくいものです。適正な料金はどうやって決めるのがいいのでしょうか?

地域、ターゲット層、周囲の料金設定を参考にする

カットの料金は、「地域」や「ターゲット層」によって大きな差異があります。表参道、原宿などの中心街と、郊外、住宅街の美容室では、月々の家賃も、来る客層も異なります。

カット料金を比較!【中心街】横浜エリアと【人気の郊外】武蔵小杉エリア

ご参考までに、東急東横線沿線の【人気の郊外】武蔵小杉エリアと【中心街】横浜エリアを比較してみました。電車では20分ほどの距離感で、どれほど違うのか?

某美容室検索サイトで表記されている「大人のカット料金」を参考にしました。対象はクーポン料金ではなく、通常料金が表記されているお店を基準にしています。

【人気の郊外】武蔵小杉エリア

10社で比較した平均は、¥4,976でした。10社に大きな差異はなく、同じ価格帯での競争が行われているようです。

【中心街】横浜エリア

20社で比較した平均は、¥4,410でした。平均価格だけで見ると、武蔵小杉エリアが上回っています。

しかし地域的な競争の激しさから、料金設定は二極化が著しい結果となりました。

低価格帯、高価格帯を10社ごとに分けてみると、低価格帯平均は¥3,128、高価格帯は¥6,189と、2倍近い差が出ました。

そのため、客層やニーズも二極化していることが窺えます。

自己ブランディングの重要性。カット料金は美容師としての価値

カット料金の設定に重要になるのが、「自己ブランディング」です。

『自分がどの層にウケる美容師なのか』『自分のカットにどんな価値があるのか』『美容師として、どうありたいのか』

筆者自身、美容師として、自分の価値を考え悩むことは今もあります。なぜならカット料金には経費はかからず、そのまま「美容師としての価値」に直結するからです。

自分を安売りしてはいけない。料金設定の掟

横浜の「低価格帯の美容室」にあるように、競争から「安売り」に走る美容室は多くあります。「安い」ことの集客力は、言うまでもなく圧倒的です。

ですが安くなればなるほど、現場の仕事量は増えます。「高価格帯の美容室」の2倍の仕事量をしないと売上は同じになりません。

お客様は上質を求める

お客様は料金が安くかったとしてもサービスの「上質」さを求めています。

特に昨今の消費傾向は、「上質」さに対しての対価を惜しまない形に変化しています。

ですが安価にするほど、他の「誰でもいい美容師のカット」として選ばれ、「自分のカット」の価値は下がり、自己ブランディングを確立できません。この両立がとても難しく、悩みを抱えている美容師も少なくありません。

薄利多売するのは負のループ

「安売り」による売上は、数をこなさなければ成立しません。例えば、牛丼チェーンは「牛丼」を“作り置き”することで「上質」を維持しながら効率を上げられるため、『安くて美味い』を実現しています。

ですが美容師の場合、「カット」は“作り置き”できず、その場で“調理”しなければなりません。そして時間に追われながらの「カット」は、“調理”にかける時間を削いでいるだけになり、質が低下します。

つまり「牛丼」の『安くて美味い』を、「カットの安売り」はどちらも実現できないのです。

そして『安い』カットへの信頼は下がり続ける上に、『美味い』と喜ばれる信頼も獲得することができません。

そのため「安売りのカット」は、顧客を獲得できない「負のループ」に陥ってしまいます。

安い=喜ばれる、は幻想

美容師のみならず、接客業で現場に立つ方は、「安い」ことが「サービス」である、と「安売り」を美化してしまいがちです。

ですが、サービスのつもりの「安売り」は身を切るだけの結果を招きます。「牛丼を提供する」サービスと、「ヘアスタイルを切ってもらう」サービスとは、求められる要素が違うのです。「低価格帯の美容室」は安かろう悪かろうのハードルを“お客様側が”下げているため、「妥協」を提供していることになります。

お客様とwin-winの関係性を築くべし

お客様の「満足度」は「髪を切ってもらう」というサービスだけでは測られていません。満足度を高める要素としては、ヘアスタイルを切ってもらうという以外にも、お客様とのコミュニケーションの中にある「居心地の良い時間」や「情報交換」などが挙げられます。これは美容師にとって、大事な付加価値です。

満足度高くお客様にサービスをもたらすために大切なのは、ビジネスとして等価交換出来ることです。お客様への「満足度」と自分に返ってくる「対価」が真っ当であれば、どちらにとってもwin-winなのです。

ファン経済に近いビジネスモデル。美容師は身近なインフルエンサー

お客様の「満足度」は、SNS上のインフルエンサーが行う「ファン経済」に近いです。お気に入りの美容師さんからもらう「居心地の良い時間」や「情報交換」に、お客様は「対価」で応援してくれます。

沢山のお客様から「指名」されることは、「応援されている」ことと同じなのです。

応援されて、期待に応える。「お客様との良好な関係」が美容師の価値

「自分=商品」の適正価格がいくらなのか、そして「どうありたいのか」は、終わりのない課題です。ですが、それはお客様に「応援される」ことで報われ、「またそれに応えよう!」という力になります。

カットの値段は、美容師とお客様との良好な関係を築くための、大切な要素です。「安さ」ではない価値を見出せるようにしましょう。

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